不朽の名作
知ったきっかけ
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/westsidestory
たまたま他の映画を観たときに、予告で流れていて、
「ウェストサイドストーリー」をスティーブンスピルバーグがリメイクしたんか!?
観に行かなきゃ!
という感じで立川シネマシティに観に行きました。
もともと好きな作品
超有名すぎて、説明するまでもないんですが、
話としては、現代版ロミオ×ジュリエットみたいな感じです。
※現代版といいつつ、時代背景は1950年代後半のニューヨークなので、既にこの作品自体が古典になってきているということはありそうです。
で、この作品、映画としては1960年代に1度公開されてまして、当然、公開当時は自分はまだ生まれてませんが、子供の頃、親や友人(今、舞台俳優をやってる)の影響でビデオやDVDでよく観てたんですよね。
なので、ミュージカルが好きになった影響を受けた作品のひとつかなと思います。
映画を観た感想
演出/演技
偉そうな事いえる事はないので、率直な感想でいうと、
ホント素晴らしかった!
場面の切り替えも流れるようだし、2時間37分飽きも来なかったです。
特に演者さん、素晴らしいと思いますね。
さすがハリウッドというか。。感情に訴える演技を感じました。
ミュージカルって踊るし歌うし、そして、それがストーリーを作っていくわけで。
もう〜、素晴らしかった!
ウエスト・サイド・ストーリーやっぱ好きだわと改めて思わせてくれました。
音楽
20世紀の天才!レナード・バーンスタイン!
至極の名曲達を本当に楽しむ事ができました。
「Maria」「Tonight」….メロディーの美しさ。惚れ惚れしますわ。。。(うっとり)
オーケストラのスケール感。これはいい音(音響)で聴くに限ると思いました。
そういう意味で、シネマシティの極上音響上映はこの映画にぴったりだし、
この映画はそういういい音で観るからこそ、さらに価値が増す映画だと思います。
映画館でこそ観て欲しい!
今回1番気になった登場人物
さて今回、久しぶりにみたウエスト・サイド・ストーリーで、1人の登場人物に意識がいきました。
(この作品にネタバレもクソもない気もしませんが、ネタバレはされたくない方はこの先、注意ですww)
アニータ
今作ヒロインのマリアの兄・ベルナルドの恋人のアニータです。
なんというか、すごく「人間的である」ことを感じられました。
ベルナルドから結婚したら「祖国(プエルトリコ)に帰ろうよ」と言われても、「何をやっても貧しさから逃れられない祖国より、頑張ったら頑張っただけの生活ができるニューヨークで生きたい」と主張する今、そこに生きているからこその答え。
(差別的なベルナルドよりよっぽど現実がみえてるw)
で、「ジェッツ」と「シャーク」の決闘で、恋人であるベルナルドを殺されてしまいます。
実際にベルナルドの遺体を確認し、とても大きな悲しみの中、帰宅すると、
恋人を殺した犯人であるトニーがいて、マリアとベットインしてた訳ですよww
どう考えても、ありえねー状況の中、マリアのトニーへの想いに、
その状況を許すんです。。。
(いや、普通、許せるのか!? 聖人かよ。。。)
と思うのもつかの間、、
マリアから、トニーへの言づてを頼まれたアニータ(これをやるのもすごいと思う)
トニーの隠れ先だったドラックストアで、「ジェッツ」から強姦未遂の事をされてしまう。
そして、たぶん、この事で、今まで押し殺していたタガが外れ、
トニーに「マリアは死んだ」と嘘をつく。(正確には、トニーの雇い主ドッグに「マリアはチノに殺された」と伝えてます)
この嘘が、トニーとマリアの破滅のエンドに繋がっていく。。。
この嘘が、、、実に人間的であると感じました。
とても衝動的であり、それまでに積もっていた感情、マリアのためにトニーへの押し殺して部分など一気に出た結果の嘘でしょう。理性だけではどうにもならない部分で、特に人は感情がより優先されるという事なんだと思います。
バッドエンド的な結果を望んだ嘘では無いんですよ、たぶん。。
未来はシンプルではなく、様々な影響によって複雑に形成されている
アニータの人間的な部分をみながら、またウエスト・サイド・ストーリーのバッドエンドをみて、同時に現実に起こっている事も考えてまして、
2022年初旬、実際の世界情勢も揺れ動いてます。
今の所、日本は当事者ではないです。
当事者ではないからこそ、流れてくる情報には冷静に判断していかないといけないかなぁと思ってます。
- 人間の行動は合理的にも、感情的にも、動くし、また衝動的にも動く、
- 立場によって正義(善悪)が違う。
- 結果は複雑に形成される
とくに善悪を判断して行動するのは危ういと思っています。
よりしっかりと情報を見極めていかないと間違った行動に繋がることもある。
だた、上記の様に慎重になることと、平和を願うこと、寄付をすること、戦争を反対することは同居できるし、当事者でない自分にできる行動はまずそれかなと思ってます。
日本赤十字社 ウクライナ人道危機救援金 寄付はこちらから (Amazon.co.jp)
とりあえず寄付しました。。